As this article,we're working for new album!
今日は以前、HEAPに載った記事の紹介をしたいと思います。
記事に書いてあるように、現在私達はニューアルバムに向けて新曲作りに励んでいます。
あともう少しでみんなに新譜を届けられそうです!
記事ページ(HEAPS SITE)
http://www.heapsmag.com/men-issue-12/7
photo by Mike Nogami
NYで叶える 日本人ガールズバンドの夢と挑戦
Interview with The Suzan
ニューヨークのインディーシーンでひときわ異彩を放つのが、日本発のガールズ・バンド「The Suzan(ザ・スーザン)」。メンバーは、SAORI(Vo.&Gt.)、RIE(Key.)、NICO(Drums)の3人。結成は学生時代。ガレージ・スタイルのサウンドを基調にしながら、アジアの祝祭を想わせるビートやポップなメロディーを取り入れた彼女たちの音の世界は、カラフルそのものだ。国内はもとより海外での評価が高い。特に、スウェーデンの有名ミュージシャン、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョンが『Golden Week For The Poco Poco Beat』のプロデュースを手がけてからは俄然、海外寄りに。レーベルをヒップホップ系の Fool’s Gold Recordsに移籍。活動拠点も東京からニューヨークに移した。そして2011年には、米大手電話会社のNFL中継中のテレビCMでヒットシングル『Come Come』が起用され一気に、その名が全米に知れ渡った。
「迷いなどなかった」
海外にはやりたい音楽に専念できる環境がある
メジャーへの道を邁進しているかのような彼女たちだが、実は、デビューから一貫してインディーの姿勢をくずしていない。そもそもバンド結成の発端が、リーダーのRIEが妹でもあるSAORIと一緒に作ったデモテープ。それがミュージシャンでインディー・レーベル「ROSE RECORDS」主宰の曽我部恵一氏の耳に届き、活動が始まった。楽曲はすべて英語歌詞。アルバム制作と平行して積極的にライブも展開。学生時代から早くも世界を意識し、米国やヨーロッパでライブ活動を続けてきた。実は、往年のCBGBやニッティング・ファクトリーのステージに立ったこともある。「だから海外に拠点を移すことに何も抵抗はなかった」というRIE。むしろ、メジャーレーベルが衰退するにもかかわらずマネジメントばかりが権力を持っていて、会社の計画通りの音楽活動しかやらしてもらえない日本の業界体質には、嫌気がさしていた。「海外では自分たちのやりたい音楽に専念できる環境がある。それにロックがアートやファッションなど他分野とコラボできるチャンスが多い」とRIEは語る。
インディーながらもレーベルでは専属のブッキングエージェンシーやPR会 社をつけてくれるのでザ・スーザン自体は、音楽をどう売るかについては頭を悩 ませる必要はない、評判が上がるにつれライブやイベントの出演リクエストも 増え、ロウアー・イースト・サイドやブルックリンのライブヴェニューはほとんど 制覇した。「とはいえ、ローディもいないし車もないからライブ時の移動は地下 鉄です」(SAORI)。「3人でギター、キーボード2台とドラムセット一式抱えて階 段上るときの苦労といったら」(NICO)。「ライブハウスにたどり着く前に、路上 で演奏して帰っちゃおうかと思うくらいだよね」(RIE)
「ガールズバンドのハンディーは感じない」
“オリジナリティー”こそ、世界を相手にできるカギとなる
自由の王国だと思っていたアメリカ。しかし、意外な風当たりも体験する。ヒットシングル『Come Come』が米大手電話会社のテレビCMに史上初の外国人として起用されたときのこと。降って沸いた幸運にメンバー全員狂喜したが、CMがNFL(アメフト・プロリーグ)をフィーチャーしている関係上、NFLサ イドから、“日本人”のガールズバンドの曲は不適切(?)といちゃもんがついたのだ。もちろんザ・スーザンの3人はそ知らぬ顔でやり過ごし、かなり巨額の収入を得たらしい(?)が、予想外の批判に「保守的なアメリカ文化には面食らった」と彼女たちは語る。
ミュージシャンとしてニューヨークでガールズバンドのハンディは感じたことがないと言うザ・スーザン。「私たちのように、オリジナリティがあって、しかも、不特定多数に向けて活動していないガールズバンドは特異な存在なので、かえって注目を浴びやすいと思う。ライバルのバンドもいないし、そもそも、私たちのことをライバルと思ってくれるバンドがないよね」(RIE)40~50曲あるレパートリーはほとんど原案をRIEとSAORIが考え、RIEがデモを起こす。その後、演奏しながらアレンジを加えていくという手法で作曲している。ボーカルのSAORIによると「私たちの場合、まずメロディーやビートができてから歌詞の言葉を選ぶんです。この音にはこの語感というのがあって、それがピッタリ合わないと気持ち悪い」そうだ。ザ・スーザンの楽曲に頻繁に登場する独特なかけ声も、そんなサウンド重視のスタイルから生まれたものかもしれない。「割と日本人とは思われないことも多い」(SAORI)。「ウチらメイク濃いからね」(NICO)、「とかく海外で人気を取ろうとすると『日本』という色をつけたりつけさせられたりするものだけど、私たちはそれをしたくない。日本的なもので売り出すつもりはない。よく『祭り』っぽいって言われるけど、多分、私の出身地、埼玉県川越市(祭礼が盛ん)のせいじゃない?私も祭り大好きなんで」(RIE)あえて色で例えるなら何色なのだろうか。一瞬迷った後で、RIEは言う。「う~ん。しいていえばレインボーかな。もう性別も国籍も越えちゃってますからね」。まもなくニューアルバムの制作に入るが、今年もライブのスケジュールはすでにぎっしり詰まっている。「面白いことがある限りニューヨークで世界を相手に活動を続けます。それがなくなれば、ロンドンとかスウェーデンとかアジアとか、他の場所に移るかもしれないね」。ニューヨークでさらなる刺激を受けて、今後どんな成長を遂げるかが楽しみなガールズバンドだ。
「ガールズバンドのハンディーは感じない」
“オリジナリティー”こそ、世界を相手にできるカギとなる
自由の王国だと思っていたアメリカ。しかし、意外な風当たりも体験する。ヒットシングル『Come Come』が米大手電話会社のテレビCMに史上初の外国人として起用されたときのこと。降って沸いた幸運にメンバー全員狂喜したが、CMがNFL(アメフト・プロリーグ)をフィーチャーしている関係上、NFLサ イドから、“日本人”のガールズバンドの曲は不適切(?)といちゃもんがついたのだ。もちろんザ・スーザンの3人はそ知らぬ顔でやり過ごし、かなり巨額の収入を得たらしい(?)が、予想外の批判に「保守的なアメリカ文化には面食らった」と彼女たちは語る。
ミュージシャンとしてニューヨークでガールズバンドのハンディは感じたことがないと言うザ・スーザン。「私たちのように、オリジナリティがあって、しかも、不特定多数に向けて活動していないガールズバンドは特異な存在なので、かえって注目を浴びやすいと思う。ライバルのバンドもいないし、そもそも、私たちのことをライバルと思ってくれるバンドがないよね」(RIE)40~50曲あるレパートリーはほとんど原案をRIEとSAORIが考え、RIEがデモを起こす。その後、演奏しながらアレンジを加えていくという手法で作曲している。ボーカルのSAORIによると「私たちの場合、まずメロディーやビートができてから歌詞の言葉を選ぶんです。この音にはこの語感というのがあって、それがピッタリ合わないと気持ち悪い」そうだ。ザ・スーザンの楽曲に頻繁に登場する独特なかけ声も、そんなサウンド重視のスタイルから生まれたものかもしれない。「割と日本人とは思われないことも多い」(SAORI)。「ウチらメイク濃いからね」(NICO)、「とかく海外で人気を取ろうとすると『日本』という色をつけたりつけさせられたりするものだけど、私たちはそれをしたくない。日本的なもので売り出すつもりはない。よく『祭り』っぽいって言われるけど、多分、私の出身地、埼玉県川越市(祭礼が盛ん)のせいじゃない?私も祭り大好きなんで」(RIE)あえて色で例えるなら何色なのだろうか。一瞬迷った後で、RIEは言う。「う~ん。しいていえばレインボーかな。もう性別も国籍も越えちゃってますからね」。まもなくニューアルバムの制作に入るが、今年もライブのスケジュールはすでにぎっしり詰まっている。「面白いことがある限りニューヨークで世界を相手に活動を続けます。それがなくなれば、ロンドンとかスウェーデンとかアジアとか、他の場所に移るかもしれないね」。ニューヨークでさらなる刺激を受けて、今後どんな成長を遂げるかが楽しみなガールズバンドだ。